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肥満が勃たなくなる2つの原因&肥満とEDの関係
肥満で勃たなくなる2つの原因
- 下半身の血流悪化
- 男性ホルモンの低下
肥満体形で勃たなくなる原因は2つあります。1つ目は、太っていることで下半身の血のめぐりが悪くなる事です。とくにデスクワークなどで座った姿勢が多い方は、日常的にペニス付近が圧迫されて血流が悪化しやすいので、注意が必要です。
2つ目の原因は、太ることで男性ホルモンが低下します。男性ホルモン(テストステロン)が低下すると性欲減退や精子量の減少につながりますので、固さを維持できない中折れなど、勃ちが悪い状況が増えます。
また、逆に男性ホルモンが低下する事でも太りやすくなりますので、肥満体形の人は肥満→男性ホルモン低下→肥満を繰り返すことになり、悪化の一途をたどります。
男性ホルモンは年齢を重ねるごとに低下していきますので、「30歳を過ぎたあたりから太りやすくなった...」という人は、食生活やお酒だけが原因ではなく、男性ホルモンの低下により太りやすくなっていることも理由の1つです。
勃たない原因が肥満なのかチェックしよう
肥満が勃たない原因といっても、太っているすべての人に当てはまるわけではありません。勃たない原因の1つに肥満もあるということです。
自分が勃たない原因は肥満なのかどうか?は気になる部分でしょうから、まずは肥満度を調べましょう。肥満度を調べる方法は体脂肪率や内臓脂肪がありますが、体脂肪率を調べるためには専用の体重計が必要です。もしお持ちであれば測ってみましょう。内臓脂肪については自宅では測れず、病院にてCT検査が必要になります。
そこで、個人が自宅でも簡単に肥満度を調べられる、ボディマス指数という肥満指数があります。一般的にはBMI (Body Mass Index) と言われていて、計算方法がとても簡単です。
【BMIの計算式】
BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) × 身長(m)}
例:身長 175cm、体重 59kgの場合
59 ÷ {1.75 × 1.75} = 19.3
とはいえ、計算は面倒なので計算ができるウェブサイトを利用しましょう。数字を入力するだけでBMIを表示してくれて、あなたがどれくらいの肥満度なのかを教えてくれます。
BMI指数2度以上の人は肥満が原因の可能性が高い
日本の肥満基準 | ||
状態 | 指標 | |
低体重(やせ型) | 18.5未満 | |
普通体重 | 18.5-24 | |
肥満(1度) | 25-29 | |
肥満(2度) | 30-34 | |
肥満(3度) | 35-39 | |
肥満(4度) | 40以上 |
BMIの数値はいくつだったでしょうか?肥満2度以上だった人は、要注意です。
アメリカでは医療従事者の研究で、40-75歳の男性2万人を14年以上に渡りデータを取ったところ、BMI23以下の人とBMI30以上の人を比べると、明らかにEDの発症割合が高かったと報告されています。(数値では相対リスク1.7との報告)
上の表は日本基準の数値ですが、世界基準の場合はBMI23は普通体重、BMI30は肥満(1度)になり、1段階アップしただけでEDになる確率が上がったことになります。
日本とアメリカでは、肥満基準そのものが違いますので参考程度に留めておきたいところですが、肥満による勃起不全のリスクは実際に証明されていますので、覚えておきましょう。
覚えておきたい肥満によるED以外の病気
次に知っておいて欲しいことは、肥満によるED以外の病気や疾患についてです。
BMI指数を確認して標準だったからホッとした人もいれば、肥満(1度)や肥満(2度)でヤバイ...と感じている人もいるかと思いますが、肥満による健康被害や病気の事を知ることで、本能的に太らないように意識することができます。
- 生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)
- 男性更年期障害(LOH症候群)
勃たないのは勃起不全だと思っていたら、実は背後に重たい病気が隠れていた...ということがよくあります。理由は、男性更年期障害や生活習慣病の初期症状の1つとして勃起不全があるためです。
男性更年期障害は加齢による男性ホルモン(テストステロン)の低下により引き起こされ、症状の中には肥満や勃起不全があります。男性更年期障害を患っているから、勃たなかったり太りやすかった...と逆に考えることもできますね。可能性の1つとして覚えておきましょう。
生活習慣病も同じく、糖尿病や高血圧症の人は勃起不全を併発している人が多くいます。勃たないのは勃起不全だ!と決めつけるのではなく、他の病気の可能性がある事も視野に入れて、改善方法を決めていくと良いでしょう。
肥満によって勃たない人が勃起力を取り戻すためにやるべき事
肥満が原因で勃たない人ができる勃起不全の対策は、肥満の原因そのものを改善していくことです。おそらく肥満の原因のほとんどは生活習慣によるものなので、生活習慣を改善していくことが、結果的にはED対策に繋がります。
EDと肥満対策には少しずつでも生活習慣を改善していくことが大切
生活習慣の改善はとても大変な事ですが、生涯において健康でいるためにはとても大切なことです。完璧にこなす事は難しくても、少しずつ改善していく意思をもちましょう。
見直すべき生活習慣は主に下記の5つになります。
食生活の改善
食生活については、バランスの良い食事を意識することです。過剰摂取を控えて、不足している栄養を補う事が大切です。例えば、ラーメンが好きでよく食べるけど果物は全く食べない人などは、栄養が偏ります。
ラーメンを減らして果物を少し食べるようにするだけでも、ちょっとした食生活の改善になります。基本的な考えとしては、肉より魚、油物やジャンクフードを控える、和食を多くすることを意識すると良いでしょう。
あまり積極的に改善できない人は、健康食品やサプリメントを飲むことも効率のよい対策になります。
運動不足の改善
運動不足については、肥満体形の人がもっとも力を入れたい項目ですね。運動不足による影響は血管の収縮や男性ホルモンの低下に繋がりますので、運動時間をなるべく増やしましょう。
1人でできない場合は、一緒に運動するなど誰かに協力してもらったり、ジムに通うことなど半強制的に運動させる事が効果的です。また、日常生活の中でも階段を使うなど、運動することを意識しましょう。
一般的には20分前後の激しくない運動(有酸素運動)が良いとされていますが、難しい場合は20分ではなくてもいいので、とりあえず運動を続けることを目標にすると続けやすいと思います。
サイクリングは下半身を圧迫してしまい、ペニス付近の血流悪化を招きます。積極的に運動をするのであれば、ランニングやジョギングにしましょう。
タバコやお酒を控える
タバコやお酒は、ニコチンによる栄養素の大量消費、アルコールによる利尿作用が、栄養摂取を阻害します。本来得られるはずであった栄養の吸収率が下がりますので、せっかく食生活の改善やサプリメントで栄養を摂っても効果が落ちます。
タバコやお酒が多い方は禁煙、禁酒する事がベストです。しかし、ストレスを感じてしまっても悪影響がありますので、なるべくストレスを感じない程度に、少なくする、控えるというくらいの気持ちで減らしていきましょう。
ストレスや疲労は溜めこまない
ストレスや疲労も溜めこみすぎることで、過食気味になり肥満の原因になります。男性ホルモンの低下や血管の収縮作用もあり、勃たない原因の1つでもあります。
ストレスや疲労の問題を解決することは難しいですが、無理をせずに健康的な生活を心がけましょう。
睡眠不足の改善
睡眠不足も太る原因、および勃たない原因の1つです。睡眠不足がストレスや疲労にも繋がりますので、仕事上どうしても睡眠時間が少ない場合は仕方ありませんが、趣味や遊びなどで睡眠時間を削る事が多い人は、改善していくようにしましょう。
生活習慣の改善は、生活習慣が乱れることで不足してしまう栄養をしっかりと摂取、吸収する事が目的です。ただ、完璧にこなす事は難しいため、6割程度のちからで頑張って、残りの4割を健康食品やサプリメントにサポートしてもらう事が、忙しい現代人にとっては効果的な方法です。
意識的にダイエットをする
生活習慣の改善は健康的な生活をおくることなので、現在太り気味の人が痩せることは少ないと思います。そこで、当たり前のことですが意識的にダイエットをする事も、勃たない状況を緩和するための対策になります。
当サイトはダイエットに関して専門ではないので、詳しいダイエット方法などについては解説できませんが、下半身が太っていて血の巡りが悪くなっているのであれば、痩せてめぐりを改善することは、結果的に勃起不全の対策になります。
【まとめ】肥満指数を調べてから自分に合った改善方法を選択しましょう
勃起不全と肥満の関係や、肥満による病気のリスクについて、ある程度は理解していただけたと思います。
「見た目的に太っているし...」という理由で、勃たない原因が肥満と判断するのは早計なので、まずはBMI指数を調べて、他の病気のことも知った上で、自分に合った改善方法を試しましょう。
ともあれ、記事内で解説した病気や疾患のすべてに共通することは、乱れた生活習慣です。今までの生活を振り返って改善していくことが、これからの性生活においても若々しく、生涯現役でいられるための対策になるでしょう。