他には、男性更年期障害(LOH症候群)で勃たない場合も、治療の方法によっては保険適用が可能だ。
目次
勃たないのは病気なの?勃起不全(ED)になる原因と基礎知識
勃たない...と言っても症状は様々です。全く勃たない人もいれば、挿入中に萎えて中折れしてしまう人、勃ちが悪くて硬さが維持できないなどがありますね。
これらは症状の差こそあれ、全て勃起不全(ED)と呼ばれてます。
EDは性機能障害の1つであり病気
医学的な話は置いておくとして、EDとは性機能障害の1つであり病気に分類されます。病気の定義とは...?という話になってくると正確には病気ではないかもしれませんが、ひとまず当サイトでは「ED=病気」として取り扱ってます。
性機能障害とは、主に勃起不全(ED)と射精障害(SD)の2つに分類されます。
EDが勃たない、中折れ、固さが維持できない症状に対して、SDは射精できない事をさします。主に早漏、遅漏、膣内射精障害があります。
性欲がないのはEDではない
性機能障害に共通している事は、性欲はあるという事です。性欲がありセックスはできるけど、勃たなかったり射精できなかったりするわけです。
性欲がない、もしくは減ってきている場合は、うつ病の疑いや何かしらの原因で男性ホルモンが大きく低下している事になります。
ED治療薬や精力剤を飲んで簡単に性欲が戻るという事はほぼありませんので、性欲すらないという人は病院へ相談する事をお勧めします。
ED治療薬や精力剤を飲めば、それまでなかった性欲がいきなりみなぎって、ギンギンに勃起する...というわけではありませんので、覚えておきましょう。
EDになりやすい人はこんな人
EDになる原因は年齢や生活習慣により様々ですが、全年齢で共通している事もありますので紹介します。
- 大きなストレスや悩みがある
- 疲れが溜まっている
- お酒をよく飲む
- タバコを吸う
- 睡眠が不足しがち
- 運動不足
- 食生活が乱れている
これら全てではなくても、複数当てはまる項目があった人は要注意です。
そしてこれら複数の生活習慣の乱れによって、血管の収縮による血流の悪化、勃起に必要な栄養の不足や男性ホルモンの低下、精神的なダメージにより上手く勃たない...という事に繋がります。
EDの原因になる病気とは?
上記で説明した通り、EDになるには何かしらの原因があります。そして、ただ運動が不足しているというだけであれば良いのですが、運動不足やタバコ、過度な飲酒と加齢などが重なり、ED以外の病気を発症している場合があるのです。
それが、糖尿病や動脈硬化などを含む生活習慣病の1つだったり、男性更年期障害(LOH症候群)ですね。
「勃たないのは勃起不全だと思ってたら実は糖尿病だった...」という事もありえますので、勃起不全以外にも体の不調がある場合は、病院で診てもらう事も視野に入れましょう。
特に40代以上の方は、若い人に比べて単なる勃起不全ではない可能性が高くなる傾向があります。
ED治療に健康保険は適用されない
ED治療は病院で診てもらっても、基本的に健康保険は適用されません。よってバイアグラやシアリス等のED治療薬の処方をしてもらっても10割負担になります。
診察料金は自由診療となるため、お医者さんが自由に料金を決める事ができます。そのため無料に近い料金で受付しているクリニックなどもありますので、一度探してみるといいでしょう。
EDの原因(男性更年期障害や生活習慣病)の治療であれば、処置方法によっては保険が適用されます。
勃起不全(ED)の治療方法はどんな方法がある?
生活習慣の見直しで改善していく
金銭的なコストもかからず、長期的に見ても一番良い方法として生活習慣の見直しがあります。栄養バランスのとれた食生活、運動や睡眠についての見直しなどが当てはまります。
デメリットとしては、効果をすぐに実感できない事や、忙しい現代人にとっては見直す事自体が難しい事があげられます。挫折せずに続けるためには、1人でするのではなくパートナーに協力してもらう事が大切です。
精力剤やサプリメントを飲む
忙しくて食生活の見直しができない人は、精力剤やサプリメントで不足する栄養分の補給をする方法があります。
精力剤は勃たない人向けに栄養分が調整された健康食品の一種です。ビタミン系のサプリメントなども手軽に栄養摂取をサポートしてくれます。
ただ、この方法も体の中から時間をかけてリズムを整えていくため、速効性には期待できません。また、精力剤やサプリメントは医薬品ではないため、勃起不全が治ったり改善できる効果が認められているわけではありません。
勃起不全の治療や改善ではなく、不足しがちな栄養分を効率よく摂取するための健康食品という感覚で利用しましょう。
バイアグラやレビトラなどのED治療薬を服用する
勃起不全(ED)の治療方法の一つに、ED治療薬という医療用の医薬品を使った治療法があります。ED治療薬はその名の通り、薬です。そのため、国内では薬事法の関係で一般には販売されていません。
ED治療薬にはバイアグラ、シアリス、レビトラなどの種類があり、入手方法は医師の処方、またはインターネットから個人輸入代行業者を利用する方法があります。
ED治療薬が選ばれる理由としては、速効性が謳われている事にあります。精力剤が栄養補給をサポートしてくれる事に対して、ED治療薬の働きは勃起を阻害する成分や物質を抑制する事で、勃起を促す事ができます。
ただし、めまいや頭痛などの副作用がある事や、一時的に元気になっても根本的な勃起不全の解決にはならないため効果としては一長一短です。
また、名称のイメージやドラマや漫画などの影響から勘違いされる人も多いですが、ED治療薬を使えば性欲が増してムラムラしたり興奮するというわけではありません。
あくまで勃起力に対して勃たせるサポートをしてくれる医薬品です。
病院でEDの原因を調べてもらう
ここまでは主に自分自身で対策する方法でしたが、生活習慣病などを懸念されている人は病院で診てもらう事を検討している人もいると思います。
ED治療のために病院へ行く場合と、男性更年期障害や生活習慣病を疑って病院へ行く場合とでは診てもらう場所が異なりますが、医師に頼る事は精神的にも一番安心して治療を続ける事ができると思います。
【注意事項】ED治療薬や精力剤で治療したい人に覚えておいてほしい事
特にED治療薬は、医療用医薬品(医師が診断して処方する薬)という事を忘れないようにして購入や利用する時は細心の注意を払い、用法や容量は必ず守るようにしよう。
精力剤は健康食品やサプリメントに近い
「精力剤...なんかアヤシそうだけど、大丈夫なの?」と感じる人も多いと思います。イメージ的には精力が増してムラムラすると思われがちですが、実際にムラムラするという事はありません。
ただ、男性ホルモンや精子を作る事をサポートしてくれる栄養素が配合されてますので、悩める男性の強い味方ですね。
精力剤の原料は商品にもよりますが、にんにくやすっぽん、マカなどが多いです。栄養素は亜鉛やシトルリン、アルギニンなどが多く含まれていて、勃起不全の人が飲む健康食品というイメージで、決して怪しい製品というわけではありません。
しかし中には、大きな効果を期待できるといった謳い文句(誇大広告)で、消費者を釣ろうとする怪しい精力剤があるのも事実です。
以前には健康被害などもあり、どうしても精力剤やサプリメントは悪いイメージがぬぐい切れません。精力剤を利用してみようという人は、しっかりとした情報収集や安全性の確認を第一に考えるようにしてください。
精力剤・サプリメント・健康食品などは、特に医薬品や医薬部外品などの記載がない限り、栄養を補うための食品です。治療薬としての効果や、勃起不全が治ると認められているわけではありませんので、誤解しないようにご注意ください。
バイアグラなどのED治療薬には副作用がある
ED治療薬はバイアグラ、シアリス、レビトラなどがあり、安価なジェネリック医薬品もあります。速効性に期待を寄せて利用する人が多いED治療薬ですが、めまいや頭痛などの副作用がある事と、安全性に難がある事がデメリットです。
医師に処方してもらうED治療薬であれば一番安心できると思いますが、多くの人は病院ではなくインターネットから入手します。
しかしED治療薬は一般に販売する事を禁止されている医薬品のため、個人輸入代行を行っているショップでしか入手できません。そのショップが本当に信頼できるのかを見極める必要があるのです。
海外製のED治療薬はジェネリック含めて偽物が多く出回ってます。国内ではなく海外から発送される事から、安全性を確認する術がありません。(書類上は確認できます)
用法や容量についても問題があります。医師に処方してもらう場合は、診察で症状の確認をしてから、その人に合った最適な容量のED治療薬が処方されます。その時に注意事項や用法についても説明があると思います。
しかし、個人で入手した場合だとそういったルールを無視して服用してしまうため、副作用がおきやすいのです。
ED治療薬は心の病が原因で勃たない悩みを抱えている心因性EDの人には、"問題なく勃起する"という事実を再認識させてくれる事もあり、けして悪いモノじゃない。ただ、体内の環境が荒れている器質性EDの人にとっては一時的な対策でしかない事を覚えておこう。
個人輸入代行ショップは信頼性や安全性をしっかり確認しよう
速効性を期待したいなら強精剤もある
ペニスに塗るタイプと服用するタイプがあるけど、ED治療薬と同じように副作用がでる場合もあり、安全性なども考えると僕はおすすめしてないね。
勃起不全(ED)を診察してもらう病院は何科に行けばいいのか?
EDの治療や相談はどこへ行けばいい?
EDの治療は泌尿器科、内科、形成外科などで診察してもらえます。もし診察可能かわからない場合は、行く前に電話で確認するといいでしょう。
他にはED治療専門のクリニックなどもありますが、一般的な内科や泌尿器科と比べると診療所の数自体が少ない傾向にあります。
ただ、ED治療に特化した病院であれば治療に関しては期待ができると思いますので、なるべく"ED治療をやってます!"と大々的にアピールしている病院の方が良いと思います。
EDの原因(男性更年期障害や生活習慣病)を診てもらう場合
こちらも基本的には内科ですが、"生活習慣病専門外来"や、"男性更年期障害専門外来"がある病院やクリニックがおすすめです。受付ができる病院は、それぞれ全国に約200件程度あります。
都市部であれば探しやすいかもしれませんが、全国的には少ない外来科なので、「生活習慣病専門外来 + (あなたのお住いの地域名)」などで検索すると見つけやすいと思いますよ。
長期的にしっかり治したいなら体の中から改善する事を意識しよう
ここまで勃起不全とその原因、原因になる病気の事や治療方法について触れてきましたが、男性更年期障害にしても勃起不全にしても、生活習慣からくる事が多いです。
ED治療薬など、どうしても勃たない時に利用する分にはいいのですが、いつもそれに頼っていると健康にも良くありませんし、それは一時しのぎにしかならず、改善にはなってません。
30代や40代の人であれば、今後50代60代でも勃たない事がないように、体の内側から健康にしていくことが何よりも大切です。そのためには、食生活や生活習慣の見直しをしなければならないのですが、決して楽な道のりではありません。
しかし、健康を意識する事は勃起不全以外の病気の予防にもなります。勃たない悩みを克服するためではなく、老後も健康的な生活を送るために健康を意識していきましょう。